[経済の話題]給与前払い代行サービスの利用額が5億円突破したことは、ある種の貧困問題がそこにはらんでいるのではと思ってしまった件~
(´・ω・`)ノ
こちらのプレスリリースを見て、少し気になったので記事にしてみました。
“前払いできるくん” 前払い利用金額が月5億円を突破
企業、従業員のための新型福利厚生サービス”前払いできるくん”を運営する株式会社Payment Technology(本社:東京都文京区 代表取締役:上野亨、以下「当社」という。)は、前払いできるくんの前払い利用金額が2019年6月には5億円(昨対比:624%)を突破いたしましたことをお知らせいたします。
●前払いくんとは?
企業・従業員のための給与前払い福利厚生サービスです。
「前払いできるくん」を利用すると従業員は給与日前に働いた分の給与を好きなときに受け取ることができます。
ということなんですが、その利用額が5億円突破しているって・・・
なんというか、これ(´・ω・`)
いわゆるキャッシング(借金)とどう違うのかって思ったので、すこし調べてみました(´・ω・`)
■前払いくん利用料は?
Q利用者が申し込める限度額はありますか?給料の全額を前借りできますか?
A対象となる金額は働いた分に相当する給料のうち、一定割合が上限となります。Q実際に振り込まれる金額は?
A申込金額 -(振込手数料+システム利用料)=振込金額になります。Q負担する費用を教えてください。
A登録は無料です。お振込みには以下の振込手数料+システム利用料がかかります。
【振込手数料】210円(税込)
【事務手数料】申込金額の6%がシステム利用料となります。<前払いできるくんHPよくある質問から引用>
ということは・・・(´・ω・`)・・・
例えば、1万円を申請した場合
1万円ー210円(振込手数料)ー600円(事務手数料6%)=9190円が実際に振り込まれる金額となる。
810円が、キャッシングで言うところの利息となる。
→翌月の給与から引かれるので、利率として月利8.1%
月利8.1%(´・ω・`)
(´・ω・`)え・・・・
これって、いわゆるキャッシングと比べてどうなの・・・
●アコムの場合
貸付利率(実質年率)
アコムの貸付利率は3.00%~18.00%(実質年率)です。
なお、お客さまのご契約極度額に応じて適用される貸付利率(実質年率)が決まります。
ご契約極度額 501万円~
800万円301万円~
500万円100万円~
300万円1万円~
99万円適用金利 3.0%~4.7% 4.7%~7.7% 7.7%~15.0% 7.7%~18.0%
<アコムHPより引用>
アコムだったら、、1万円借りて、翌月返したら147円(実質1.47 %)
(´・ω・`)ほう・・・・
まぁ、このあたりが、入会審査なしとか、即日振込みとかの差なのかな(´・ω・`)
と思いつつも、、、
簡易審査のキャッシングもいろいろ社会問題にもなったことあるのに、
実質、キャッシングの利息よりも高い手数料を払っていることに、利用者はどれだけ理解できているのだろうか・・
■アキラ的総括
”前払いできるくん”は、きっといざというときに困っている人にとって、とても助かるサービスだと思う。
そんな一時的な必要に応じて、利用する場面が発生するのなら、社会の幸福量を増やすことができるサービスだろう。
しかしながら、そのサービスの利用額が、月額で5億円を突破している現状は、
繰り返し利用している人が多いのでは?
と勘ぐってしまう。
毎月毎月、恒常的に利用している人がいるとしたら、
それは、もはや、緩やかな貧困がそこに存在しているのかも。
まぁ結局のところは、利用する人の責任なのだから、月なみだけど
ご利用は計画的に
としか言わざるを得ない・・・
まぁ運営側も、企業から払ってもらうので、とりっぱぐれのないシステムだし、企業も従業員満足度を上げることができて、さらに従業員は会社に伝えることなくコレを利用できるのだから、
そりゃー、これからも緩やかな貧困である限り、このサービスを利用することになるだろう。
さらに、利用回数は何度でもだから、上限いっぱいまで借りて、来月また足りなくて借りて、そうやって、210円+6%分、給料を間引かれながらね。
TOP画像は、無料写真素材PAKUTASOから